7月18日(土)からはじまった夏季特別企画『なんだかうれしい!2015』も8月31日(月)で無事終了いたしました。

「感じる」プログラムを中心に展開した今回の企画。「おや、いつもとちょっと違うな?」と感じた方も多かったかもしれません。

企画の拠点は「あそびのスタジオ2」。白い布のインスタレーションでいつもとは少し違う非日常的な空間が生まれました。そのなかにはアーティストの作品やプログラムが潜んでいます。

崇心さんと子どもたちがつくった陶製の「タネカラ」を並べてつなげていく「つなげるひろがる」や、Y.O.Kさんと参加者がセッションした音楽が流れていたり、大下琴子さんのチェックの部屋や、イチゴや柿などがたくさん飾ってあったり(関谷恵子さん)・・・。他にも会期が進むごとにアーティストの作品や活動の結果が増えていきました。

「あなたのなんだかうれしい!おしえて」にもたくさんの人が参加しました。「あー、そうそう!」と思うものもあれば「こんなこともあるんだね」と自分以外の人の意見で新しい気づきが生まれたりもしました。

「あそびのスタジオ1」では土のプログラムを展開。「トコトン・トントン」はその名の通り、とことん、土の粘土をいろいろな道具でトントンするあそびです。粘土ベラ、パイプ、ドライバーなどさまざまな道具のいろいろな面をつかって表面をトントンしていくといつしか不思議なかたちと模様ができていきます。

鯉江明さんの「2種類の土」も文字通り、2種類の土をさわってみるあそびです。定期的に新しい土をだしていき、1週間前、2週間前とだんだん土の様子も変わっていきます。そんな土の変化や違いを楽しみました。

今回の特別企画では20名を超えるたくさんのアーティストが参加してくれました。

「なんだかうれしい!てんらんかい」ではセンター全体をつかってアーティストの作品を展示しました。遊んでいる最中にふと出会うちょっと不思議な作品たちは「なんだかうれしい」気持ちにさせてくれたり、あるいはもっと別の気持ちにさせてくれたりもしました。子どもも大人もあそびの延長の自然体の状態で作品と出会い楽しみました。

来年本番をむかえる『あいちトリエンナーレ2016』や愛知県陶磁美術館との連携もあったりと、今回の特別企画はアートもりだくさんで新しいあそびが生まれ、いろいろな気づきや驚きがありました。ぜひ次の企画もお楽しみに!

(次企画は『アートと遊びと子どもをつなぐメディアプログラム 汗かくメディア 受賞作品公開展示』です。)