あのねっと今号の特集テーマ 「ほめる」子育て 
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編集部 子どもが自信を持てるようになるには、ほめることが大切だと思われますか。
石黒さん 自信を持たせるためにほめることは大事だと思いますが、ほめられて当たり前と思ったり、ほめないとやってくれなくなるのではという心配もあります。でも、ほめないと不満が出るので、抱きしめて「本当にありがとう」と言ったり、「ありがとね」と軽くほめたりと度合いを変えています。
生田さん ほめるというのは、感謝やうれしい気持ちを表現することではないかと思います。だから、自分に余裕があればあるほど、できるようになります。私は子どもが小さいころから少年団の活動を続けているんですが、怒ってばかりだと子どもたちが萎縮してしまうから、なるべく黙って見ているようにしています。
落合さん 子ども扱いしないで話し合いをするようにしていて、赤ちゃん時代から心がけているのが3回唱えるおまじないです。たとえば、自転車から子どもを降ろそうとしても絶対に降りたくないと泣き出したとき。「そうか、どうしても降りないか。わかった。降りたくないんだよね」と子どもの主張を3回繰り返し、「ここは寒いし前にスーパーあるし、ちょっとお買い物に行ってみる?」という感じで話すと、落ち着くことが多いですね。
近藤さん 私も感謝の気持ちを表す形でほめることが多く、仕事から帰ったときに洗濯物が取り込んであったりすると「ありがとう」を言います。子どもに自信を持たせるというのは、話を聞く、存在を認めてあげることではないかと思うようになりました。いいところも悪いところも丸ごと子どもを見て、親の思いを伝えればいいと思います。
坂さん 子どもが小さいときは、親子の上下関係のなかで、ほめる・ほめられることを通して物事の良し悪しを学んでいくんですが、子どもの成長とともに認める・認められるといった対等な関係になっていくのが自然です。けれども、少子化のなかで親子が密着し、いつまでも「守ってあげたい」という気持ちが先に出てしまう傾向があります。
 人は他者とかかわるなかで新しい自分を見つけていきます。たとえば、おじいちゃん・おばあちゃんから物事の多面的な見方を学んだり、少し先輩のお母さんから体験談を聞いて子育ての見通しを持ったり。親も子もいろんな考え方を知って、自分の中に風を入れていくことが必要なので、いろんな世代の人とかかわれる場所に出ていけるといいですね。