あのねっと 今号の特集テーマ 「ほめる」子育て  
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 娘はもうすぐ4歳で、最近は友だち同士のように普通に会話が成立するのが楽しいですね。お腹の中でずっと私がしゃべるのを聞いていたせいか言葉は早くて、今ではすっかり名古屋弁(笑)。小さいころから音楽が大好きで、私が聴くORANGE RANGEから、私の母と留守番しているときは美空ひばり、父と一緒にいるときはジャズまで聴いています。このアルバムの何曲目なんていう指定つきなんですよ。
 女の子だなあと思うのは服へのこだわりで、お気に入りがあるとそればっかり。私が「たまにはこれを着てほしいな」と頼むと、「じゃあ、今日はこれを着てあげる」なんて言う(笑)。私が着てほしくて買った服はほとんど出番がないので、最近はできるだけ一緒に選んだり、好みを聞いたりして買っています。私がテレビに出たときの服もチェックし、「今日の服はかわいかったよー」と言ったりもしますね。
 のびのびと自分の感情を表してくれる子で、「今日はパパもママも休みだから、うれしいな〜!」と叫びながら踊ったり、私の両親と一緒にごはんを食べているときに「みんなで食べるとおいしいね」と一人ひとりの顔をまじまじ見たり。「そんなの関係ねえ」と小島よしおのギャグをまねたりもして、私や夫も一緒にやるのでもう大騒ぎです(笑)。
 仕事はもちろん大切ですが、今は娘との時間を最優先しています。ママの代わりはどこにもいないですからね。夜のつきあいもほとんどしていません。おいしいものを食べに行ったり、大好きなコンサートに行ったりしたいとは思いますが、娘が待っていると思うと何だか落ち着かないし、逆に早く会いたいと思います。だったら、自分の気持ちに正直に彼女に会いに帰る。私は出産が36歳と遅く、それまで十分に楽しんできたので、今は納得して子ども中心の新しい世界を楽しんでいるという感じです。
 常に心がけているのは、娘と同じ目線になって向き合うこと。「ねえ、ママ」という声が聞こえたら、必ず「なあに」と返事をする。「なんで?」の質問に対してもなるべく私なりに答え、わからないときは「なんでだろうね。調べてみようか」といった感じで、とにかく向き合う。忙しい朝でも、食卓にひとりでは向かわせません。夫と交代で支度や片づけをしながら、どちらかが一緒にいます。夜は、彼女が選んだ絵本を枕元で読んでから寝るのが日課です。
 遊びを切り上げたいときは、「もうやめようよ」ではなく「あと1回ね」とか「長い針が6のとこまできたらね」というふうに、余裕を持って言うとわりと納得してくれます。スーパーに行くときも「1日に1個ね」とお菓子の約束をしています。どんなことでも説明し、彼女自身が納得してするかしないかを決められるように心がけています。
 私が仕事をしていられるのは、夫や近くに住んでいる両親の協力があるから。よく言うのは、私はひとりで平野裕加里なんじゃなくて、みんなで平野裕加里ができあがるんだということです。幼稚園への送り迎えもそうですが、母は根気よく娘と一緒に料理したり、おやつを作ったりもしてくれます。私だと、つい何でも自分でやってしまうんですけどね。朝はいつも早く早くとせかしているし、怒ってしまう日もあります。寝る前に「今日は怒ってばっかでごめんね」と謝ると、「ママはもう怒らないって言うのに、また怒るよね」とか、「怒ってばっかりだけどママ大好きよ」なんてことを言うんですよ。
 お友だちにも助けてもらっています。幼稚園の送り迎えをお願いすることもありますし、メールで連絡を取り合って情報交換したり、一緒に遊んだり。できるだけたくさんの人にかかわってもらったほうが、彼女にとってもいいと思うんです。逃げ場にもなりますしね。
 親子で遊びに行く一番のお気に入りは、モリコロパークです。とにかく広いので人が集中する時期でも比較的ゆったりできるし、夏場は水遊びもできる。すべり台などの遊具や室内の遊び場もあって、四季を通じて1日中楽しめる。大人も、自然の中で体を動かしたり、お弁当を食べたりするのが気持ちいいんです。おかげで日に焼けて真っ黒です(笑)。これも子どもがいるからできること。楽しいですね。児童総合センターのいろんな遊びの企画も、一緒になって楽しんでいます。プールにも何回か行きましたが、そこで覚えたラジオ体操が気に入って、うちでも家族でやっています。
 身近なところでは、大型スーパーの子どもの遊び場。公園も大好きで、近くはもちろん安城や碧南など県内あちこちへ遊びに行きます。夏休みなどは、デパートで開催されるイベントや、なるべくお金をかけないで遊べるところを、インターネットや折り込み広告などで探して出かけます。
 仕事を始めて19年ですが、やっと世の中のお母さんたちの気持ちがわかるようになりました。その感覚を大切にしながら、バランス感覚を常に持って、みんなに共感してもらえるしゃべり手でいたいと思います。子どもを持ってみて、環境問題や社会情勢も切実に考えるようになりました。この子が生きていく10年後20年後が、暮らしやすい世の中であってほしいですからね。そのために何かしら発信していけたらいいなと思うし、子どもからもらう元気、勇気や笑顔をできるだけ多くの方たちに届けていきたいですね。
●ひらの・ゆかり
1966年、愛知県知立市生まれ。南山大学卒。CBCアナウンサーを経てフリーとなり、現在「ぴーかんテレビ」「リビング1一番本舗」(東海テレビ)、「ツー快!お昼ドキッ」「土曜天国SUPER」(CBCラジオ)にレギュラー出演するほか、イベント司会・講演など多方面で活躍。大学時代に4カ月間パナマでジャングル生活を経験し、ジャングルエキスパートの資格を持つ。夫と3歳の長女と名古屋市内に住む。