
愛知県児童総合センターは、1996年の開館以来、「アートと遊びと子どもをつなぐプログラム開発」として、子どもたちがアートを介して、五感を駆使し、新たな《人・環境・素材・発想》と交流する「遊具」や「遊びのプログラム」を全国公募してきました。私たちがアートに着目したのはアートに内在する、固定観念を問い直し自由に発想し表現する姿勢が、子どもの成長の力となる[遊び]と多くの共通点を持つと考えるからです。2007年からは、「アートと遊びと子どもをつなぐメディアプログラム」として、子どもたちをキーボードやディスプレイに張りつけてしまうのではなく、むしろそこから開放し、汗をかきながら、身体全体で現実の新しい世界に主体的に関わっていけるようなメディアプログラムを全国公募しています。
今年も、全国から32の提案をいただき、選考会によって「汗かくメディア賞」が決定しました。今回、2010年の「汗かくメディア賞」3点を公開展示します。愛知発「世界で初めての遊び」を体験してください。

伝音板
shogi
普段僕達は、自分の身のまわりで鳴っている音をどれだけ意識しているでしょうか?大体どこからどんな音が出ているのか予想がつくし、気になる音楽や話以外は耳に入って来ません。耳あたりの良い音も耳障りな音も本当はまわりにいっぱいあって、たまにはそんな事を意識してみても良いのでは?
駅の伝言板のような形をした「伝音板」という音の出る装置で遊びます。楽器を演奏しようとすると意外なところから、予想外の音が!
思う存分耳を使って遊んでください。
プロフィール
メンバー:飯田英貴、三宅和彦、刀根未来、遠藤剛
即興演奏を通して普段の生活と音楽の関係や、外部環境が感覚に与える影響について、日々実験、研究をしています。
http://www.myspace.com/shogijapan

『なげる、あてる、ひろがる』
スイッチ
『なげる、あてる、ひろがる』はボールを投げる事でインタラクションを起こす作品です。 壁に仕組まれたセンサーによってボールの当たった場所(スクリーン)に音と映像が広がります。 私たち「スイッチ」は投げて遊ぶという最小限のルールだけ提示します。あとは体験者が自ら遊び方を創造し、実行し、アートします。
プロフィール
名古屋造形大学・デジタルメディアデザインコースの教員・学生による新たなメディア表現を創造するユニット。学生が入れ替わりで参加できるようにメンバー構成はプロジェクトによって流動的とし、作品制作の創造性を高めること、教員・学生の研究の幅を制限しない柔軟なユニットであることを目指して活動しています。
[スイッチ]現在のメンバー外山 貴彦、加治屋 弘樹、島崎 祐輔、阿部 詩織、天池 知子、近藤 真琴
RIPPLE
林 桃子さん Villavicencio Paulさん
RIPPLE(リプル)は、人々の動きとその影響を探るインタラクティブなインスタレーション作品です。RIPPLEとは、さざなみ、さざなみのように広がる連想、波紋、影響、電気の波動という意味があります。この作品では、自分自身とその周り環境の中で起きてくる内的・外的な影響という RIPPLE を、人の動きや他の人との距離などの情報をもとにスクリーン上に視覚化します。
プロフィール
林 桃子(ハヤシ モモコ)|名古屋大学情報科学研究科博士後期課程
Villavicencio Paul (ヴィジャヴィセンシオ パウロ) |名古屋大学情報科学研究科博士後期課程
2009年受賞作品
《aru》 work in progress
二宮諒さん
aruは影を頼りにして見えない造形物に触れる作品です。スクリーンに映った影に触れる事で音や影の動きによる反応が返されます。自分の影を使って、○や△や□の影を探したり、崩したり、積み上げたりなど、新たな遊びを見つけてください。
プロフィール
2009年中京大学情報科学部を卒業。現在、同大学大学院情報科学研究科に在学中。人の内部表現における存在の知覚をテーマに研究・制作活動を行っており、主に、画像認識技術を用いたインスタレーション作品を制作している。
2008年受賞作品
数の顔写真
呂ひろしさん
デジタルカメラで撮影した写真を256の正方形に分割し、その部分の明るさを8段階に分け、数字に置き換えて表にします。数字ごとに大きさの違う正方形を表の順番でならべると・・・。コンピューターを使った、数と写真の不思議な関係が体験ができる遊びです。
プログラム実施日
平成22年9月19日(日)、26日(日)
プロフィール
1986年生まれ。名古屋市立大学芸術工学部デザイン情報学科卒業。現在は名古屋大学大学院情報科学研究科在学。情報の意味と人の視覚の関係に興味を持ち、模索中。