あのねっとモニターの 思いっきりレポート

自分たちでいろいろやるのが面白い。子どもや夫も喜ぶ。

 おやつの時間を利用して、ほかのお母さんたちにも話を聞こうと、宮下さんはグループの中に入っていく。
宮下さん 「このサークルに入ったきっかけはなんですか?」
久嶋敏子さん 「上の子のときに、何千円も払ってほかのサークルに入っていたんですが、下の子ができ、友だちから『1回100円だよ』って誘われたんです。すごく経済的だと夫も大賛成です(笑)」
宮下さん 「内容の方はどうですか?」
久嶋さん 「前のサークルと変わらないくらい充実してるし、子どもも楽しみにしてます。先生に任せるんじゃなくて、自分たちで何をやるのか考えるのも面白いし、子どもに親の気持ちを伝えるいい機会になります。前に出てしゃべったりして緊張するのもいいですね」
 名切賀子さんは10歳の子を頭に3人の子がいる。
名切賀子さん 「上の子が1歳のときに初めてこのサークルに入って、今は下の子と久々の参加です。友だちがたくさんできるのがいいですね。とくに最初の子のときには、入園前に知り合いができると心強いと思います」
宮下さん 「そうですね。親が安心できると、子どもの方も気持ちが落ち着きますよね」
徳満住子さん 「うちの場合は、前にリズム体操の教室に体験入会したんですが、子どもの反応があまりなかったんです。でも、ここではどの遊びもすごく喜んで、家では夫も『今日は何作ったの?』と関心を持って、作ったおもちゃで子どもと遊んでくれてます」
宮下さん 「それはいいですねえ」
 まだまだ話を聞きたそうな宮下さんだが、そろそろ終わりの時間。子どもたちは「あいう」の歌に合わせて体操し、「ドレミファ列車」のテンポに乗って汽車ぽっぽをして、元気よくしめくくった。
久嶋さん 名切さん 徳満さん

「チッチの会」
 保育園・幼稚園の入園前の子どもを対象に、集団の中で親子で一緒に楽しく遊ぼう、という会。毎週火曜日(午前10時〜11時30分)、岡崎市緑ケ丘市民ホームで活動。入会金300円、参加費1回100円。運営は5、6人ずつのグループに分かれ(班長1人)、月ごとに当番グループが担当する。班長とは別に世話役が6人いて、活動内容は月に一度、班長と世話役が打ち合わせをして決定。現在メンバーは33名。

レポートを終えて
     宮下香代
 毎日、家で子どもと向き合うなかで、週に一度外に出るということは、子どもにとっても母親にとっても気分転換になるという人が多いと、今回の取材を通して改めて感じました。また会の内容は持ち回りで、どの参加者も子どもたちのためにアイデアを出し合い、工夫されています。母親同士のコミュニケーションを持ついい機会にもなっており、とてもいい運営方法だと思いました。
 軽い気持ちでレポーターを引き受けたものの、事の重大さに気づいたのは取材直前でした。「あれ?ただしゃべるだけじゃないんだよねー」「うまく聞かなきゃね〜どうするどうする」と頭の中がぐるぐる状態。スタッフの方たちのアドバイスを受け、口だけは動いていましたが、同じようなことばかり話していたような気もします。主婦生活にすっかり慣れきって、緊張する機会が減っていた私にはとってもいい経験でした。いろいろ話してくださったお母様方、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。


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