もしことばや文字を使わなかったらどんなふうに伝える?
色で? 音で? からだで?ほかにもまだありそうだね。
想像力を働かせていろいろな伝え方に挑戦してみよう。
伝えることがもっと楽しくおもしろくなっていくよ。
ことばがなくても、また、意味のないことばでも、気持ちや考えは伝わるよ。
声に出して読みながら、絵本を楽しもう!

「ごぶごぶ、ごぼごぼ」
駒形克己:作、福音館書店

コマガタワールドの仕掛け絵本だよ。ページのどこかに丸い穴が開いているよ。穴の向こうは、何色? すっきりしてきれいな色や形と、なにげないひとことが楽しい。

「もけら もけら」
山下洋輔:文・元永定正:絵・中辻悦子:構成、福音館書店

ジャズピアニストの作ったことばと、抽象画家の描いた絵がつくり出す不思議な世界。おかしなことばと絵の組み合わせが、とてもリズミカルだよ。

「にゅるぺろりん」
長新太:絵・谷川俊太郎:文、クレヨンハウス

ぺろぺろキャンディがあれれっ?おまじないをとなえると、いろいろ変身するよ。だれにでも描けそうにみえる絵と、ゆかいなことばがよく合ってるね。


ブルーノ・ムナーリ(1907年〜1998年)さんは、アート、デザイン、絵本などいろいろな分野で活躍した、世界的にとても有名なイタリアのアーティストなんだ。子どもたちのために作った美しい絵本や遊具は、それまであった決まりや考えにとらわれることのない自由な発想で、子どもだけじゃなく、大人も引き込んでしまう魅力がいっぱい。ここで紹介する作品『目の見えない少女のためのメッセージ』は、目を閉じても、手ざわりで作品を楽しむことができるアートだよ。