5cmっていえば、誰が測っても、5cm。
それは、cm(センチメートル)とか、g(グラム)とか、
長さや重さの単位があって、みんなに共通のものだからだね。
では、もし、ひとりひとりの単位があったらどうだろう。
同じものでも、いろんな大きさや重さになって、楽しいよ。
いろんな測り方を探してみよう。
そして、身の回りのものを測って、あそぼう。

美術館の床に青空が広がっている。よく見ると、たくさんの小さなヒトが、空に手をついて、四つんばいになって、空中を行進している。ここには、大きさも重さも時間もない、奇妙な感覚の空間があるんだ。作ったのは、アーティストの木村絵里さんで、テーマは「人間」。たくさんの情報や知識に囲まれ、頭でばかり考えている人間が、一度そういうものから離れることで、もっと人間らしく生きることができたらいいなと考えたんだって。

同じ1kgでも、一人一人違うのがおもしろい。

粘土1kg、エンビ管(直径10cm×30cm程度)、新聞紙1/4枚、セロハンテープ、型押し棒(角材、丸棒)、はかり

エンビ管の周りに新聞紙をゆるめに巻いて、セロハンテープでとめる。
1kgの粘土を全部使って長いひもを作る。そのひもをエンビ管の周りに下から自由に巻き付けていく。
型押しの道具で飾り付けをする。
最後にエンビ管、新聞紙の順に上から抜き取る。